Gettext

インストールの説明については the Section called Gettext-0.12.1 のインストール in Chapter 6 という項を見てください。

公式ダウンロード場所

Gettext (0.12.1): 
ftp://ftp.gnu.org/gnu/gettext/

Gettext の内容

Gettext パッケージは国際化と地域化の為に使われます。プログラムは、ユーザーの母国語でメッセージを出すことを可能にする母国語サポート( NLS )でコンパイルされることができます。

インストールされるプログラム: autopoint, config.charset, config.rpath, gettext, gettextize, hostname, msgattrib, msgcat, msgcmp, msgcomm, msgconv, msgen, msgexec, msgfilter, msgfmt, msggrep, msginit, msgmerge, msgunfmt, msguniq, ngettext, project-id, team-address, trigger, urlget, user-email 及び xgettext

インストールされるライブラリ: libasprintf[a,so], libgettextlib[a,so], libgettextpo[a,so] 及び libgettextsrc[a,so]

略説

autopoint はスタンダード gettext 構造基板ファイルをソースパッケージへコピーします。

config.charset はシステムに依存したキャラクタエンコードエイリアスのテーブルを出力します。

config.rpath はシステムに依存した変数の集まりを出力し、実行ファイル中の共有ライブラリのパスを検索するランタイムをどのように設定するかを説明します。

gettext は元々ある言語で書かれたメッセージを、メッセージカタログの中に書かれた翻訳を参照しながらユーザーの言語に翻訳します。

gettextize はパッケージを国際化し始めるため、すべてのスタンダード Gettext ファイルを与えられたパッケージの最上位ディレクトリへコピーします。

hostname は様々な形式でネットワークホストネームを表示します。

msgattrib は翻訳カタログのメッセージをその配置に従ってフィルタし、また配置を操作します。

msgcat は与えられた .po ファイルを結合し、併合します。

msgcmp は与えられた二つの .po ファイルが、共に同じ msgid 文字列の集まりを持っているかどうか調べます。

msgcomm は与えられた.po ファイルに共通のメッセージを探します。

msgconf は翻訳カタログを異なるキャラクターエンコーディングへ変換します。

msgen は英語の翻訳カタログを作ります。

msgexec は翻訳カタログの翻訳すべてに対してコマンドを適用します。

msgfilter は翻訳カタログの翻訳すべてにフィルタを適用します。

msgfmt は翻訳カタログからバイナリメッセージカタログを生成します。

msggrep は翻訳カタログのすべてのメッセージから与えられたパターンかソースファイルのいくつかに一致するものを引き出します。

msginit は新しい .po ファイルを作り、ユーザーの環境の変数を使ってメタ情報を初期化します。

msgmerge は二つの加工していない翻訳を一つのファイルに結合します。

msgunfmt はバイナリメッセージカタログを加工していない翻訳文にデコンパイルします。

msguniq は翻訳カタログの中の二重になった翻訳を統合します。

ngettext は文法形式が数字に依存するような原文の母国語による翻訳を表示します。

xgettext は初めの翻訳テンプレートを作るため、与えられたソースファイルから翻訳可能なメッセージの行を引き出します。

libasprintf は C で記述された出力ルーチンを C++ で使えるようにする autosprintf クラスを、<string> 文字列と <iostream> ストリームを使うために定義します。

libgettextlib は様々な gettext プログラムに使われる共通のルーチンを含むプライベートライブラリです。これらは一般的に使用できるわけではありません。

libgettextpo は P0 ファイルを処理することに特化されたプログラムを書くために使われます。このライブラリは gettext によって送り出された標準的なアプリケーション(msgcomm や msgcmp, msgattrib, msgen など)が充分でないときに使われます。

libgettextsrc は様々な gettext プログラムに使われる共通のルーチンを含むプライベートライブラリです。これらは一般的に使用できるわけではありません。

Gettext インストール依存性

Gettext は以下のパッケージに依存します: Bash, Binutils, Bison, Coreutils, Diffutils, Gawk, GCC, Glibc, Grep, Make, Sed.